ラウンドテーブル、憧れますよね。最近ではおうち時間が増え、外食よりも家でゆっくりと食事を取る方が増加傾向にあるようです。そんなときに円形のテーブルがあれば、よりコミュニケーションが取りやすくなりますね。
しかし長方形のテーブル以上に、円形のテーブルは選ぶ際に注意が必要です。この記事では
円形のダイニングテーブルを選ぶ際に気を付けること
について詳しく書いています。以外に店頭では気が付かない情報もお伝えしますので、良かったら購入時の参考にしてくださいね。
何人でテーブルを使うのか
まずは、何人で食事を取ることが多いのかを最初に考えましょう。家族の人数というのがひとつの基準になりますが、その他にも
- 来客の頻度は多いのか
- デスクとして使ったり、テーブルでの作業はあるのか
- ダイニングとリビングではどちらで過ごすことが多いか
お食事のシーンを考えた場合、下記の通り基準があります。
使用する人数 | 円形テーブルのサイズ |
1~2人 | 80~100cm |
3~4人 | 110~120cm |
5~6人 | 130~150cm |
基本的にはこのサイズ感をベースに、ワンサイズ上げるのかどうかを検討することをおすすめします。
また、7人以上で円形テーブルを使う場合は、オーバル(楕円)テーブルがおすすめです。正円のテーブルを大きくし過ぎると、
- 向かい側まで遠すぎてコミュニケ―ションが取りにくい
- 家に搬入するのが困難
ということにもなりますので、現実的には円テーブルは150cmほどまでに留めておいたほうが良いですね。
来客の頻度やデスクとしての使い方はあるか
来客が多く、ダイニングでコミュニケーションをとることが多い場合は、サイズを上げるのをおすすめします。例えば、通常は4人家族だけど、近所に住んでいるおじいちゃんとおばあちゃんがたまに遊びに来る、といった場合が考えられます。
その頻度が週1回なのか、月1回なのか。というポイントが重要ですね。今回の場合だと、月1回なら4人用で、週1回の頻度なら6人掛けを購入したほうがいいのでは?と私はご提案します。
サイズ感の合わないテーブルを使っていると、わずかなストレスになることがあります。都内のカフェだと、すごく狭いテーブルのお店がありますよね?あれは「外食だし、たまにだからいいか」と思うから許容できますが、毎日あのサイズで食事をするとストレスになると思います。
くつろぐ場所はダイニングかリビングか
家でくつろぐとき、ダイニングとリビングのどっちで過ごすことが多いか?ということも重要なポイントです。
これは、滞在時間がどっちが多いのか?だけでなくどっちの空間をより快適にするかを選択する、ということでもあります。スペースには限りがあるため、あらかじめ生活のイメージをすることが重要ですね。
例えばダイニング中心の生活であれば、テーブルに花を生けたり、キャンドルを置いてもいいですね。部屋のほかの照明を消し、ダイニングでゆっくりとお酒を飲む時間を大切にする人にとってはその時間がいちばん楽しい時間になりますね。
逆にダイニングは食事だけをとるだけで、くつろぐのはリビングという場合は、テーブルのサイズは最小限にして、リビングを広くとることができます。
部屋にレイアウトできるか
部屋に置けるか?というものすごく当たり前の話ですが、購入後「置いてみたら狭くなってしまった」ということも多いので、直感的に選ばずスペースや生活動線などを考えて選びましょう。
理想はテーブルサイズ+240cmの直径
長方形と違い、円形のテーブルは基本的に壁付けでレイアウトをしません。ダイニングルームの中央に置き、その周りにチェアを置きますので、椅子の引きしろ(座るときに椅子を引くスペース)や、通路が必要です。その理想が120cm。最低でも直径+100cmは欲しいところです。
120cmのテーブルであれば、360cmの円が部屋に書けるかを確認しましょう。下記の図で詳しく説明していますが、人が座るのに約60cm+後ろを通るスペース60cmの合計120cmです。
もし座席の後ろが通路でなければ、60cm程度のスペースがあれば問題ありません。
食事しながらテレビを観るか
テレビを観ながら食事は行儀が悪い…と言われそうですが、今はそこまで気にする方はいないようです。円テーブルという形のため、ぐるっと囲むとテレビに背を向ける人が必ず出てきます。
テレビを観ながら食事を楽しみ、会話の話題にするというお食事が多い場合は円形テーブルが向かないかもしれません。その際には半円テーブルにして、みんなでテレビのほうを向く、というのがいいですね。
椅子にアームチェアを選んでいるか
もしチェアにアームチェア(肘つきの椅子)を選んでいる場合は、これも注意が必要です。椅子がテーブルに収納できないと、使わないときにかなり膨らんでしまうためです。
テーブルのフチにアームがぶつかってはみ出している状況だと、スペースを圧迫したりお掃除の邪魔になってしまうこともあります。
こういった場合は
- 低い位置にアームがついている椅子を選ぶ→チェアがしまえる
- 割り切ってアームのない椅子を選ぶ→チェアがしまえる
- 短いアームを選ぶ→チェアのはみ出す部分が少なくなる
という方法で調整するのがおすすめです。
ただし、前項であげた「ダイニングでくつろぐことが多い」という方は、少数だけアームチェアを入れてくつろぎ時間を快適にするというのもひとつの方法です。
以外に重要な【脚の形状】
これまで、サイズの適正やレイアウトについて話していましたが、もうひとつ重要なものは「脚の形状」です。脚の形によっては、座る人数を制限してしまいます。
よく家具屋さんでは、スタッフの方に
とセールストークをされることが多いですが、これは1本脚の場合です。脚が中央に1本だけであれば、確かに目いっぱいチェアで囲めます。しかし、脚が4本外側にぐっとせり出している場合は、脚の数分=4人で食事するのが快適だと言えます。
脚の形状や外側へどれだけ出ているかというのは見落としやすい部分なので、脚がチェアに干渉しないか?というのは必ず確認してテーブルサイズを選んでくださいね。
また、1本脚の円形テーブルを購入した場合は、椅子の数は選びませんが、安定感が悪くなります。
例えば、立ち上がる時にテーブルをグイっと押してしまったり、小さい子供がテーブルに乗って遊んでしまう、などは転倒の危険性もあります。基本的にはそういったことは踏まえて作られていることが多いのですが、ヴィンテージやアンティーク物など古いものだとそういった工夫がされていないことがあります。
実物を見れるのであれば店頭で少し押してみて、安定感を試しておくことをおすすめします。
円形テーブルの選び方・まとめ
サイズ選び
- 食事は何人でとるか。来客の頻度はどうか。
- デスクとして使ったり、テーブルの上で作業をすることがあるか。
- ダイニングとリビング、どちらでくつろぐことが多いか。
- 円形テーブルは150cm(人数は6人程度)までにしておく
レイアウトの注意点
- テーブルの周りに充分なスペースはあるか
- テレビを観るのか・視聴する場合は問題ないか
- 脚の形状や数で置ける椅子の数は変わる
- 肘付き椅子を使う場合、天板下の高さと干渉しないか
- 1本脚テーブルの場合は、店頭の危険性がないか
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