ニーチェアシキリと定番ニーチェアの違いについて詳しく解説

出典:ニーチェア公式サイト

ニーチェアは日本が誇る名作家具。デザインされてから50年以上経過する、ロングセラーです。

ニーチェアエックスには様々な仕様がありますので、どれを購入するか迷ってしまいますよね。数ある仕様の中でも、私も迷ったのは「shikiri(シキリ)」のモデルを選ぶか、通常のモデルにするかでした。

結論から言うと私はシキリのモデルを購入したのですが、この記事では

  • ニーチェアshikiri(シキリ)と通常モデルにはどんな違いがあるのか
  • 私はどうしてシキリを選んだのか
  • シキリを使ってのメリットとデメリット

について詳しく解説しています。

ニーチェアのどのモデルを買うか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ニーチェアshikiri(シキリ)と通常モデルの違い

アームに使われる木材の違い

ニーチェアシキリと通常モデルでは、アームに使用されている材料(木の種類)が違います。

ニーチェアシキリは「オーク材」

ニーチェアの通常モデルは「ビーチ材」

です。

どちらもナチュラル色という分類でくくられることは多いですが、ビーチ材はややピンクがかった色でオーク材は黄色っぽい色です。(正確には品種により色の差があります)

ビーチ材はブナの木、オーク材は楢(なら)の木です。どちらも家具に使えるようになるまでに100年以上かかる木のため、緻密で堅い木材です。

正確に言うと「オーク」のほうがやや強度が高い木材と言えますが「ビーチ」も丈夫さや耐用年数に関しては家具材として十分過ぎる強さを持っていますので、ほとんど差はないと思っていいでしょう。

では、何が違うのかと言うと

見た目の違い…!

です。

(正確にはいろいろ違いがあるのですが、ニーチェアとしての比較を考えると、気にしなくていいポイントです)

完全に好みではありますが、ビーチ材が比較的さっぱりした木目が入るのに対し、オーク材は重厚な木目が入ります。

すっきりした木目のビーチは、主張しすぎないのでお部屋を選びません。対してオークは強めの木目が入るため、好き嫌いが分かれたり、木目の個体差が激しいというのが特徴です。

アームの塗装仕上げの違い

ニーチェアシキリ(アームがナチュラル色)…ソープフィニッシュ(せっけん水仕上げ)

ニーチェアシキリのナチュラル色モデルは「ソープフィニッシュ」という仕上げが施されています。

このソープフィニッシュという塗装方法はせっけんの脂分を木材に含ませ、塗膜で木材を保護するという仕上げです。

北欧家具の一部に使われますが、日本の家具ではほとんど見られない非常に珍しい仕上げです。

オイルと違って木材の色が濃くならないため、自然の風合いを保ったまま使うことができます。

ニーチェアシキリ(アームがブラック色)…ウレタン塗装+ブラック着色

ニーチェアシキリの「アームがブラック」のタイプは、ブラック色に着色されたオーク材が使用されています。炭をイメージしたチャコールブラックというカラーで、どこか日本ぽい和風の黒ですね。

また、木目を完全に潰さないためオーク材の木目もお楽しみいただけます。ライト色のアームよりも重厚感があり、高級感があります。

ニーチェア(通常)…ウレタン塗装

通常のモデルにも、シキリのブラックと同じくウレタン塗装が使われています。塗装の強度が非常に高く、木材の保護という点においては最強レベルの塗装方法です。

シキリのナチュラル色に使われるソープフィニッシュとは対照的に木の質感は薄れてしまいますが、木材の傷や汚れを気にせずラフに使えるという点は大きなメリットです。

shikiri(シキリ)は専用の張地が使われている

ニーチェアシキリには、シキリ専用の張地が使われています。

実はこの張地がシキリの名前の由来になっています。シキリとは、仕切りのこと。日本の建築で古来から用いられた、格子(こうし)、障子(しょうじ)、簾(すだれ)から着想を得た張地が使われています。

話は脱線しますが、古来の日本建築は小さな部屋を小分けにする形ではなく、大きな部屋を簾などの道具を使って仕切り、用途に応じた使い方を持たせていました。そんな中で、外と内を分けるために使われたのが「障子(しょうじ)」「簾(すだれ)」「格子戸(こうしど)」です。

外からのプライバシーを守りつつ、光や風、音など外の雰囲気を感じられるようなものでした。今風に言うと、「ユルく壁を作る」ような形だったのでしょうね。

製作ストーリーの違い

ニーチェアシキリは、テキスタイル& インテリアデザイナーである、河東梨香(かわとう・りか)さんがコンセプト作りから参加しています。日本とデンマークのハーフである女性デザイナーならではの感性で、ニーチェアを新たなステージへと進化させました。

もともとは新居猛さんがデザインしたニーチェアを、日本の建築文化の背景をもとにして新たに進化させたものが、ニーチェアシキリなのです。

なぜ私がシキリを選んだか

私はニーチェアシキリの

ナチュラルアーム×ライトグレー格子

を購入しました。張地はかなり迷いましたが、アームはナチュラルアーム一択でした。それは

  • 長く使いたかった

という点に尽きます。前項で書いた通り、ナチュラルアームの仕上げはソープフィニッシュ。ソープフィニッシュやオイルフィニッシュの良いところは

自分でメンテナンスできるので一生使える

という点。ソープフィニッシュの場合は、せっけん水を溶いて塗るだけ。オイル仕上げのものよりはやや面倒ですが、ずっと使うなら自分で手入れができるという点は最重要ポイントです。

また、ライトグレー(格子)の張地を選んだのは好みです。ソファなどの場合は、汚れが目立たないように濃い色の張地を選ぶことがありますが、ニーチェアは張地がクリーニングできるため薄い色の張地を選んでも失敗しません

自由に張地を取り外して洗えるのはニーチェアのすごくいい点ですね。

ニーチェアシキリのメリットデメリット

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実際に購入して、2年ほど使って感じたニーチェアシキリのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。

ニーチェアシキリのメリット

やっぱり、アームの触り心地がとてもいいです。通常のニーチェアはウレタン塗装で、コーティングが厚い分ツルツルで木材の質感がありません。

その点、ニーチェアシキリのナチュラルアームはソープフィニッシュなので木材そのものを楽しむことができるのが気に入っているポイントです。

※ニーチェアシキリのブラックアームはウレタン塗装なのでご注意ください

また、通常のニーチェアの張地は無地なのですが、シキリの張地は柄があるので、インテリアとして主張があるのもうれしいですね。

ニーチェアシキリのデメリット

シキリを使う上で感じたデメリットは特にありません。

しいて言えば、今後アームの手入れをしなくてはならないことでしょうか。以前、別な家具のソープフィニッシュ手入れをしたことがあるのですが、結構面倒でした。

私の使用頻度は週の半分くらい。そのくらいであれば、2年程度ではそこまでアームの手入れは必要ないのでまだメンテナンスの経験はありません。

今後どこかで手入れをしようかと考えていますので、そのときは本ブログにて紹介させていただきますね。

まとめ ニーチェアはソファより長く使う家具

今回のブログでは、ニーチェアエックスshikiri(シキリ)についてご紹介しました。

ニーチェアエックスはラウンジチェアとして使える点はもちろんですが、使う場所や環境を選ばず、家の様々なところで使うことができます。

引っ越しなどで住まいが変わっても使い続けられるため、ソファよりも使う年数が長いことも考えられます。だからこそ、いろいろとこれからのことを考えて選ぶことをおすすめします。

以下の記事では、私が「ニーチェアエックス」か「ニーチェアロッキング」かで迷った体験や、「読書用の椅子にニーチェアを選んだストーリー」を記事にしていますので、良かったら合わせて読んでみてください。

ニーチェアは本当に良い家具です。けして安い買い物ではありませんが、

  • 使い勝手の良さ
  • 飽きのこないミニマルデザイン
  • インテリアデザインの名作

という点を考えるとコスパは充分過ぎるくらいです。きっと時代が変わっても、使いみちを変えながらずっと使える椅子になるのではないでしょうか。

ニーチェアshikiri(シキリ)をディノスで見てみる

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この記事を書いた人

家具のコーディネートを中心としたインテリアコーディネーター・スタイリストをしています。ジャンル問わず家具やインテリアを好み、民芸品や器、デザイン家電や植物などにも興味があります。
だいたい家にいますが、たき火は好きです。夢は、庭の広い古民家を買って、本を読みながらたき火をして過ごすこと。旅行も好きですが半径5メートルで世界が完結すればそれでもまた良し。

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