インテリア初心者が最短でセンスを磨くための4ステップ

インテリアを考え始めたばかりだと、どんな部屋にしたらいいのか全く想像がつきませんよね。ファッションと違ってインテリアは毎日変えるものでもないし、失敗したらどうしようと思う方が多いのではないでしょうか。

今回の記事では、家を新築するときや、お引越しをするときにインテリア初心者がなるべく早く理想のお部屋に近づけるよう、最短でインテリアセンスを磨く方法を紹介しています。

ただし、最短と言ってもできれば数か月程度の猶予をもって、ゆっくりとインテリア選びを楽しんでいただくことをおすすめします。

目次

センスが無いのではなく、好みを知らないだけ

結論から言ってしまうと、インテリアの初心者は

センスがないのではなく、自分の好みを知らないだけ

です。

これは簡単なようで、ものすごく重要です。そもそもインテリアには正解があるわけではなく、もっと自由に考えていいんです。自分の好みを知らないから、選ぶための想像のバリエーションがないというだけ。

ファッションと違い街中で自然に目に入ることはなく、ほかの人の部屋へ訪問することも少ない。つまり、興味があるに人しかインテリアの情報は集まらないんです。

ジーンズを知らない人がアメカジファッションを知らないのと同じように、インテリアや家具のことを知らないだけなんですね。

言い換えれば、インテリアセンスの正体とは

「たくさんの家具や部屋を見た経験の回数」

とも言えます。洋服が好きな人が、ファッション誌でスナップ写真を見てセンスを磨くように、インテリアも触れれば触れるほど知識が深まりレパートリーが増えていきます。そうすると、自然とセンスが磨かれていくのです。

長々とウンチクを書いてしまいましたが、インテリアはそれほど難しくなく、自由に選んでほしい!ということをまずは感じてください。

インテリアセンスを磨く4ステップ

インテリアのセンスを最短で磨くためには、下記の4ステップを実践するのが近道かつ王道です。

  1. 自分が好きなインテリア画像を集める
  2. 集めた画像をもとに自己分析する
  3. 厳選してモノを選ぶ
  4. 部屋の広さに合わせてバランスを取る

ステップごとに詳しく解説していきますね。

ステップ1・自分が好きなインテリア画像を集める

まずは自分がどんな部屋を好むかを知るため、好きな画像を探してみましょう。スマホやパソコンで思いつく限りのワードで検索するのもいいですが、各アプリを使うと効率的にさまざまな部屋を見ることができます。

代表的なアプリだと、インスタグラムは使われている方も多いですよね。

ただ、お部屋の写真を効率的に集めるのであれば、下記の「ルームクリップ」と「ピンタレスト」がおすすめです。どちらもアプリ内で画像の保存ができますので、後から画像を呼び出すときに使いやすいです。

アプリを使ってたくさんの部屋の画像を探し、保存してください。保存枚数はかなり多くなりますが「ちょっと気に入った」くらいでもいいので、とにかくたくさんの画像を集めてください。

また、できれば1ヶ月から2ヶ月くらい時間をかけ、少しずつ探していくことをおすすめします。

というのも

「インテリアを探し始めた初日」と「探し始めて1ヶ月」では、まったく好みが変わっていることがある

んです。

これ、本当に重要です。

今まで全く興味がなかったジャンルであればあるほど吸収が早く、好みがコロコロ変わってしまうんですね。

探し始めてから1ヶ月後に画像を見返してみると、自分が好きで保存したはずなのに

あれ、私この部屋あんまり好きじゃないな…

ということもあるくらい、興味持ち始めのころはコロコロ変わるんです。

これは家具選びにも言えることで、探し始めたころに家具を買ってしまうと、しばらくしてから家具の好みが全く違っていることが本当にあるんです。

あとあと後悔しないよう、好みがはっきりするまでは情報収集に専念しましょう!

ピンタレストの画像はこんな感じ

ステップ2・集めた画像をもとに自己分析する

画像があらかた集まったら、その画像を分析してみましょう。自分で自分を分析するというのも変な感じですが、画像を並べてみると自分の好きな方向性を客観的に見ることができます。

例えば、

「私はモノトーンの部屋が好きだったんだ…」とか

「ナチュラルな部屋の画像が多いな…」

「差し色が派手なのが好きなのかも」

など、自分の集めた画像に、いくつかの共通点を見出すことができると思います。

一例で言うと、

  • インテリアの構成色
  • 国籍やテイストなどの雰囲気
  • 置いてあるディスプレイや小物

など、客観的に自分の好みが浮かんできます。ここで大切なのは、ぼやっとしていた自分の好みを言語化することです。言語化は、設計士さんやインテリアショップの店員さんに伝えるときにとても役立ちます。

「シンプルな感じのテーブルを探してます」よりも「ナチュラルな色味で、北欧の雰囲気のテーブルを探しています」と言ったほうが、好みの商品にたどり着きますよね?そんな感じです。

ステップ3・「厳選」したモノ選びをする

さて、3番目のステップです。

自己分析をする中でイメージした雰囲気をもとに、少しずつモノ選びをしていきます。ただし、モノは必要最小限だけ選んでみてください。選ぶ際にはインテリアの先入観にとらわれず、「本当に必要なモノか?」を考えながら選んでみてください。

例えば

  • ソファの前にテーブルを置く必要はあるか?
  • デスクはダイニングテーブルで代用できないか?

など、なるべく家具を兼用できるようなミニマリスト的思考で選んでもいいですね。

ステップ4・部屋の広さに合わせてバランスを取る

最後のステップでは、選んだインテリアアイテムを部屋に置くイメージをしてください。その際に、

置くモノが部屋の床の割合をどの程度を占めるか

をシミュレーションしながら考えてください。結論から言うと部屋に置くモノは、

床に対しておよそ7割前後の割合にとどめておく

とバランスが良いです。この時点でモノが多すぎるようであれば、家具を兼用するなどしてモノを減らしてください。必要最小限のモノ選びをしても7割以上の占有率になってしまう場合は、印象が強くないカラーを選んでください。例えば壁が白なら壁際に置くモノは白にする、など。

特にこだわりがなく、置かなくてはいけないモノ(例えば家電など)はホワイトのカラーを選んでおけば間違いありません。同様に、面積の大きいアイテムも部屋の床や壁に合わせたカラーを選ぶことをおすすめします。

まとめ 出来上がった部屋に個性をプラスする

ということで今回は

インテリア初心者が最短でセンスアップできるポイント

についてまとめてみました。今回紹介した方法を実践いただければ、インテリアでの失敗はかなり少なくなります。しかしインテリアはこれで完成したわけではなく、ベースが出来上がった状態です。

その部屋に改めて、住んでいる人の好きなモノやディスプレイで個性をプラスしてみてください。自分の好みを部屋に足していくことで、インテリアがもっと楽しく張りのあるものになっていきます。慣れてくれば、インテリアはそこまで難しくないと感じていただけるはずです。

この記事を読んで、インテリアに対するハードルが少しでも下がれば幸いです。良かったらお部屋のディスプレイについても記事を書いていますので、以下の記事もご覧ください。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。この記事がみなさまのインテリアを好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

家具のコーディネートを中心としたインテリアコーディネーター・スタイリストをしています。ジャンル問わず家具やインテリアを好み、民芸品や器、デザイン家電や植物などにも興味があります。
だいたい家にいますが、たき火は好きです。夢は、庭の広い古民家を買って、本を読みながらたき火をして過ごすこと。旅行も好きですが半径5メートルで世界が完結すればそれでもまた良し。

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