家具を選ぶときは床の色も重要です。今回の記事は
- 床の色と家具の色が合わない
- 床の色が濃い場合はどうすればいいのか
と言った疑問を持つ方におすすめです。
床の色はインテリアの中でも影響が大きい
床の色は壁や天井とならんで部屋の中で占める割合が多いため、インテリアへの影響も大きいです。簡単に変えることも難しいため、家具を選ぶときにも注意が必要です。
今後引っ越しを控えているけれど、長く使う家具を選びたい!という場合には、木の色はライト系・張地の色はホワイト~ライトグレーを選んでおけば無難です。
これは、狭い部屋に住んだ場合に極力圧迫感を出さないための考え方です。
基本ルールは「床と近すぎない色を選ぶ」
近すぎる色合わせはのっぺりとした雰囲気になる
床の色がダークの場合とライトの場合で色の選び方は異なりますが、基本的な家具選びの考え方としては
床に接する部分は床の色と近すぎないカラーを選ぶ
ことをおすすめします。
「近すぎない色」とは遠目で見て同じ色に見えないくらいと考えてください。同系色でも色合いの差がわかるのであれば、そこまでデリケートにならなくても良いです。
床と近すぎる色だと、同化してしまいのっぺりとした印象になってしまうためです。床から家具までがひとつながりに見えるため、家具の印象が薄くなってしまいます。
あえて印象を薄くするために同系色でまとめるという方法もありますが、こだわった家具を選ぶのであれば家具の見え方も重要です。床の色別についての詳しいポイントは次項で解説しますが、メリハリをつけるためにまずは「床の色と家具の色の色合いの差」には注意してください。
床に接触する部分は重要
特に気を付けたほうがいいのは、家具の脚などの「床に接触する部分」です。床と家具、2つを結び付ける部分のため色合わせを印象付けるポイントになります。
床の色に対して家具の脚はどんなカラーなのか、という点は大切なので、家具選びの前に新居の床の素材やカラーはチェックしておきましょう。
床と家具が同じ色の場合はラグをはさむ
もしお手持ちの家具と床の色が同じ場合は、ラグをはさみ印象をコントロールしましょう。
例えば床がダークブラウン、家具の脚がダークブラウンの場合はホワイト系のラグやカーペットを挟めばバランスが取れます。なお、当前ですがダークブラウンのラグを敷いてしまうと意味がないのでご注意ください。
金属脚の家具は意外に合わせやすい
金属脚の家具のうち、ステンレスやスチール脚の家具は意外に合わせやすいです。床が金属製であることはほとんどありませんし、鏡面仕上げ(鏡のように周りを映すような仕上げ)であれば、周りの風景によって色合いが変わるため重くなりにくく、とても合わせやすいです。
床がダーク色(濃い色)の場合
床の色がダーク色の場合は「重さ」に注意が必要です。天然木のフローリングであれば
- ウォールナット材
- ウェンジ材
などが該当します。
基本的には床よりも薄い色の家具を選ぶ
床がダーク色(濃い色)の場合の色合わせのポイントは
床よりも家具の色を薄くする
のが基本的なポイントになります。床が濃く家具の色も濃い場合は、部屋が重い印象になりがちです。特にこげ茶のような、ブラックに近いようなブラウンの場合は
しかし、濃いカラーは高級感の要素でもあるため、ある程度広さがある部屋であればバランスを取りつつ、
ダーク色の床 + ホワイト系のラグ + ダーク色の家具
という組み合わせを取り入れることも可能です。
床がライト色(薄い色)の場合
床の色がライト色の場合は圧迫感が出にくいため、比較的自由度が高いです。
代表的な木材の種類で言うと
- オーク・楢(ナラ)
- メープル(楓)
など。いわゆる、ナチュラル系と呼ばれる白木系のフローリング全般ですね。
ライト色の床は部屋のテイストで考える
基本的には、前項で説明したように床に接する部分は床の色と近すぎないカラーを選ぶという点には気を付けてください。
とは言え、ライト色の床は比較的自由度が高いため、部屋のテイストによってある程度自由に選んでもOKです。例えば、床の色よりも「少し濃い色」や「少し薄い色」でメリハリをつけると、統一感も出しつつ、のっぺりとした印象にもならないため、おすすめです。
また、逆にコントラストを付けるように濃い色の家具を合わせても、床が明るいためそこまで重くならず、取り入れやすい組み合わせです。
床材の印象が強い場合
床材の表情が強い場合、例えば
- 大理石などの模様のある床
- 木目が強い天然木の床
- ヘリンボーンやパーケットフローリングなどの床
などは、また別の選び方があります。
これらの床の場合は床自身の印象が強いため、シンプル過ぎる家具はおすすめしません。床が派手なため床ばかりに目が行ってしまうからです。
そういった場合は、家具に対してもアクセントやコントラストをつけてあげると逆に調和します。
- ソファの張地に柄があるものを選ぶ
- 床材の色と家具にコントラストをつける
- 素材感を変える
などが考えられます。
ソファの張地に柄があるものを選ぶ
ソファの張地も印象があるものを選べば、床だけが目立ちません。ただし、3シーターなどの大きなソファに派手な布地を選んでしまうとインテリアの難易度が大きく上がるため、慎重に決める必要があります。
柄物の張地が苦手な方へのおすすめは、単色でも雰囲気のある張地を選ぶことです。例えば、ベルベットやモケットといった毛足の長いゴージャスの感のある張地。程よく光沢があるので、床の強い印象に負けません。
床材の色と家具にコントラストをつける
床が濃い色なら白い家具、薄い色ならブラックの家具、というように床の色と離れたカラーの家具を使うことで家具がアクセントになり、床だけが目立ちにくいです。
素材感を変える
床が木材ならガラステーブル、大理石なら古材のヴィンテージ家具、などメリハリをつけるように家具を選ぶとお互いに悪目立ちせず、引き立てあうようなインテリアになります。
まとめ 調和と強調を考える
床材と家具の色選びについて書いてきましたが、実は考え方は大きく分けると2種類しかありません。それは「調和」と「強調」です。
同系色や近い素材・色を使った「調和」、反対色や素材感を変えるような「強調」はインテリアコーディネートをする上で欠かせない考え方です。言い方を変えると、ちょっと変えるか大きく変えるかということです。家具選びに迷ったら、この選び方は調和なのか協調なのかを考えてみてください。
しかし何よりも、何よりも楽しく家具選びをしていただけると嬉しいです。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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