ソファーの前に置くテーブル、どんなものを置けばいいか迷っていませんか?この記事では、インテリアコーディネーターである管理人が、テーブルの選び方について解説しています。
ソファに合わせるテーブルは用途によってサイズが変わる
ソファの前のテーブルは、センターテーブルやリビングテーブルと呼ばれます。なんとなく選んでしまいがちなテーブルですが、用途によって選び方が異なります。
イメージしていたことができないとテーブルを買った意味がなくなってしまいますので、まずは用途別にテーブルの選び方をご説明したいと思います。
テーブルで軽食や飲み物などをとる
簡単なお食事や、飲み物のグラスなどを置くだけの場合は
ソファの座面の高さ+5センチくらいまで
の高さをおすすめします。
ソファの座面が38センチくらいだとすると、38〜43センチくらいまでのテーブル高さを選ぶのがおすすめです。
ソファに座った時にテーブルの天板が膝下くらいにくるイメージですね。この高さが基本であり無難な選択と言えます。
なぜこれが基本かというと、使い勝手も良く、部屋に圧迫感が出ない高さだからです。また、ソファで寝転んでもテーブルが邪魔にならないため、寝ながらテレビを見る時にもこの高さが向いています。
「軽食」と書いていますが、例えるならカフェメニューのようなイメージです。ワンプレートやデザートなどの簡単なお食事であれば、ほとんど不便さは感じることがありません。
テーブルで食事をしたり書きものをする
先ほどの例とは違い、テーブルでしっかりとした食事を取ったり、書きものなどをする時には
テーブルの高さが60㎝〜65㎝程度
のものを選んでください。
先ほどの低めのテーブルと違うところは、お皿の数が多い食事であったり、書きものやパソコンのタイピングがしやすいという点です。ソファの座面の形状にもよりますが、お食事や作業がしやすい高さです。
逆に言うと、ダイニングテーブルで食事を取ったりデスクでパソコンや書きものをする(リビングでは食事も作業もしない)場合には、この高さにするメリットは少ないです。
また、60㎝を超える高さのテーブルになるため、お部屋の間取りによっては、重い印象になる可能性があります。
お部屋がワンルームで、ソファで何でもしたい場合には良い選択ですが、食事や書きものがないのであれば、高くする必要はないでしょう。
床に座ることが多い
ソファを使うことはあるものの、どちらかと言うと床に座ることが多い場合には、
高さ35センチ前後
のテーブルを選ぶのがおススメです。いわゆる座卓の高さになります。
ソファに座ると少し使いにくいですが、飲み物を置く程度なら問題なくお使いいただけます。お部屋の圧迫感も少ないため、狭いスペースには特におすすめです。
また、来客が多くソファに座れない人数が集まる場合は、サイズが大きめのローテーブルにすると便利です。
コーディネートとしてはどうやってテーブルを選ぶ?
テーブルの用途についてご説明してきましたが、用途とはいわば「機能的」な部分。コーディネート的な見え方を考えると、別な見方ができます。ソファのテーブル選びに関しては、大きく2つあります。
見た目は低いものがいい
どんな部屋なのかにもよりますが、基本的にセンターテーブルは低めのほうがいいです。その理由は、圧迫感や存在感による印象の強さ。
ソファとテーブルに使う木材が一緒で一揃えになっているものであれば、あえてテーブルの存在感を際立たせるということもできますが、低くできるのであれば低いほうがいいというのがコーディネーターとしての本音です。
高さがあるテーブルは印象が強くないものを選ぶ
使い方の希望で「高さのあるテーブルを置きたい」という思いがある場合は、印象が強くないテーブルを選ぶのがおすすめです。
具体的には
- 色の薄いもの
- 透明な素材のもの(ガラスやアクリルなど)
- テーブルの脚が細いもの
など。イタリア系のデザインのシャープなものは目立ちませんが、日本の民芸家具のような色が濃くて大きなものは目立つ、というような感じですね。
ただし、このミスマッチ感を活かしたコーディネートテクニックもありますので、基本的なことと思っていただけますと幸いです。
テーブルを置かないという選択肢もアリ
必要がなければ、テーブルを置かないという選択肢も決して間違いではありません。そもそもテーブルを使う必要なければ置く必要もないので、このあたりは「機能=役割」との兼ね合いになります。
テーブルがないことによるメリットもあります。
リビングを広々と使える
テーブルがないことにより、リビングを広々と使うことができます。レイアウトもしやすく、子供が小さい家庭では床が広く使えるので利便性が高いです。
動線を塞がない
お部屋の間取りによっては、ソファの前が通路になることがあります。廊下やサンルームなどにつながるスペースにもなりやすいので、通路の確保がしやすいのもメリットといえます。
自由な過ごし方ができる
ソファに座っても、ソファに寄りかかっても、ソファの前に寝転んでもいいなど、自由に過ごせるスペースがとれます。
折衷案 サイドテーブルを置く
テーブルは不要で、でも飲み物ぐらいは飲むスペースが欲しい場合はサイドテーブルを置くのがおススメです。
横に置いてもいいですし、このじがたのテーブルをチョイスすれば、ソファに座ったままでも使いやすいです。
まとめ・テーブルはソファと一緒に買わない
インテリアを考えるときに重要なのは、機能(使いやすさ)と見た目(コーディネート)のバランスを取ることです。しかし、買ってしまったら使うしかなくなるので、
管理人の意見としては
ソファを使ってみてからテーブルを買うか考える
ことをおすすめしています。
買ってみたらあんまり使わないし、意外に邪魔
とか
あまりソファ座らないし、下に座るほうが使いやすい
など、生活の中で気づくことも多いからです。
機能だけでもデザインだけでもインテリアは成立しませんので、ポイントを決めてちょうどいい妥協点を探すことをおすすめします。
インテリア業界に居るものとしては、悩みながら楽しんでいただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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