机の上の小さな本棚。デザインの良いブックエンドの名作12選

机の上の小さな本棚。デザインの良いブックエンドの名作12選

デスクで勉強や仕事をするとき、手の届く範囲にノートや資料、仕事で使う本などを置きたいと思ったことはないでしょうか?

大きな本棚までは必要ない。だけど、ちょっとした本とかが置ける小さな本棚がデスクに欲しい。

いつも見えるものなので、デザインが良くてオシャレなものが良い。

今回のブログはそんな同志たちに向け、デスクの上に置ける本棚(または、ブックエンド)をご紹介します。

机の上の小さな本棚。デザインの良いブックエンドの名作たち12選

これはインテリアの重要なポイントですが、小物こそ、センスの良いものを置くことで部屋のグレードがアップします。

一生使えるものなので、ぜひこだわって選んで欲しいと思います。

こんなことを書いてます
  • 机上の本棚・ブックエンドの名作12選
  • 【まとめ】デザインだけで選んでもいい
目次

机上の本棚・ブックエンドの名作12選

では、早速ですがデスク上の本棚12選をご紹介させてください。

スロープ ブックエンド

まず紹介するのは、東京発の雑貨メーカーであるDETAIL(ディテール)のオリジナル商品である、スロープブックエンド。

何と言ってもデザインのインパクトがすごい。ボウリング球のような球体を使って本を固定するのは、オブジェのような見た目でもあり、本の冊数を問わずに固定できるという機能性も備えています。

大型の本も固定できますし、レコードラックとしても使えます。価格も1万円を切るというのはかなり魅力。(2025年6月時点)

ただし、斜めに本を置くという形態上、ややスペースを取るのが難点。45cmくらいの浅めのデスクには不向きなので、60cm以上奥行きがあるものをおすすめします。

AJI PROJECT ロックエンド 

香川県高松市の特産品に庵治石(あじいし)という石材があります。きれいな石肌ときめ細かい表情が特長で、鑑賞用としても置ける美しい石です。

この庵治石(あじいし)を活かし、様々なインテリアアイテムを作っているのがAJI PROJECT(アジプロジェクト)。

ロックエンドは天然の木材を縦にパカーンと割り、磨いて仕上げたものですが、このナチュラル感が良い。家の中に石がある、というのは異質ですがそれが良いアクセントになります。

流木の形やグロテスクな杢目は2つとして同じものがないように、自然が作り出す造形の美しさは個性的でどんなものでも代用できない存在感があります。

気に入った珠玉の本を1冊だけ立てて置いてもいい。絵になるブックエンドは、そうそうありません。

Girard Bird(ジラード バード)

スイスのインテリアメーカー、ヴィトラが販売するジラードバード。もともとは1945年に発表されたものですが、近年復刻されました。

ジラードはデザイナーの名前なので「ジラードのつくる鳥」みたいな意味でしょうか。画像で見ると分かりにくいですが、ずっしりと重く存在感が強め。

彫刻家の一面も持つジラードらしい素朴さと重厚感です。木材の種類はフランス産のメープル材。どこか民芸品のような出で立ちで味わい深い雰囲気があり、長く使った経年変化も楽しみです。

注意点としては、2点セットでの販売ではなく単品販売という点。価格が高いのはアレですが、なぜかvitraの小物は予告なく急に廃版になったりするため、気になるようであれば早めの購入がおすすめです。

スワール ステップド ブックエンド セット

スワール ステップド ブックエンド セット (FLYMEe)

個性的でアヴァンギャルドなブックエンドです。しっかりとブックエンドとしても使えるのに、芸術品のような見た目は唯一無二です。

まず、私もこんな奇抜なデザインをこれまで見たことありませんでした。質感が凄すぎます。インテリアの中でも非常に独特なテイストである、ポストモダン(脱近代主義)の影響を色濃く受けています。

ブランドであるTom Dixon. (トム・ディクソン)は他にもキャンドルスタンドやフラワーベースなど小物が多数ラインナップされているのですが、どれも奇抜で個性的。

印象がかなり強いので、インテリアに合わせるときはアクセントやハズシ的に使うのが良いでしょう。今回のラインナップの中でも特に異質なブックエンドです。

売っているお店が非常に少なく、絶対に人とかぶりたくない個性派におすすめです。

FUTAGAMI ブックエンド 分銅 

ブラス(真鍮)のブックエンド、分銅(ふんどう)。

富山県にある真鍮(しんちゅう)メーカーであるFUTAGAMI(フタガミ)による、どっしりとした重厚感のある逸品です。鈍いゴールドの色合いが本当にかっこいい。

真鍮の面白さは経年変化をするところ。少しずつくすんだ色合いに変化していき、何とも言えない風合いになっていくのを見るのは味わい深いです。

木材や革と同じように、日々変化するブックエンドは真鍮ならではの特性です。買い替えることのないものだからこそ、長く楽しめるものを使うという選択肢もいいですね。

無印良品 木製収納スタンド・A5サイズ

シンプルイズ・ベストとも言えるのが、無印良品の木製スタンド。何のデザインもなく、いい意味で目立たない名脇役のブックエンドです。

無印良品は昔〝「これがいい」ではなく「これでいい」〟というコンセプトを掲げていました。「で」のレベルをなるべく高く上げたい、と。

このブックエンドにもそういった思想が見て取れます。けして主役にならない、けれども日常に溶け込む美しいものをつくるのが無印良品です。

無印アゲの文章になってしまいましたが、価格も安くシンプルなので買って損はないでしょう。ほかの用途にも使えますし、価格で迷うなら〝これでいい〟ですね。

greeniche オリジナルブックエンド

鳥取県米子市のインテリアショップ、greeniche(グリニッチ)のオリジナルのブックエンドです。

ウォールナットとオーク、2種類のバリエーションがあります。一見シンプルでどこにでもあるようなデザインに見えますが、意外にこういうものって少ないんです。

他社の木材ブックエンドは厚くて野暮ったいものが多いですが、インテリアショップが作るだけあってシャープなデザインが美しいんです。

とにかく丈夫であればよい、と私は考えません。実用に耐えうる強度は保ちつつ、なるべく美しいものを。私はそんなそんなプロダクトが好きです。

南部鉄器ブックエンド バード

鉄の工芸品をデザインするデザイナー、馬場忠寛さんの作品です。南部鉄器は岩手県の一部地域で400年以上に渡って生産されており、今でも代々伝わる製法で作られ続けています。

南部鉄器というと、伝統工芸のようなシブいものをイメージするかも知れませんが、馬場忠寛さんの作品はどこかポップで可愛らしく現代のインテリアにもフィットします。

象形文字的な鳥のモチーフは鉄製なので、使っていくうちにてらてらと輝きだすのが楽しみ。古家具やユーズドのインテリアともよく合いますし、モダンな部屋のエッセンスとしてもおすすめです。

ART OF BLACK トラバーチンブックエンド アーチ

ART OF BLACKのオリジナル商品、トラバーチンのアーチ形ブックエンドです。トラバーチンは大理石の名前ですが、表面に小さな穴がたくさん開いた独特の質感の石です。

ローマのコロッセオもこのトラバーチンが使われており、なじみ深い日本のもので言うと大谷石のような見た目に近いです。穴が開いているからか、柔らかい雰囲気ですね。

この、ブックエンドっぽくない感じが良い。アーチ形がこなれ感があってデスク上のオブジェに見えます。オシャレに見えるインテリアのコツは「っぽくない使い方をする」こと。

逆U字型のブックエンドは、ブックエンドと言うよりも置き物のような形なので、ブックエンドっぽくないブックエンドなのです。インテリアにこだわるならぜひ「っぽくない」モノを選んでください。

蛍硝子ブックエンド

栃木県益子町にある、藤原陶房オリジナルの蛍硝子を使用したブックエンド。フロストガラスのように見えますが、実は蛍光管を再利用して作られたリサイクルガラスが材料です。

半透明の質感と、緑がかった色合いが素朴で良い雰囲気です。リサイクルガラスなので、蛍光管の注意書きの文字やまだらな質感が見られ、それがまた良い。

手作業で作られているため個体差があり、人工物のはずなのに天然のもののような面白さもあるんですよね。

ちなみに藤原陶房の藤原郁三さんはこのリサイクルガラスを使った作品を多数作っていますので、良かったら合わせて見てみてください。

ブックエンド トリデ

北海道の旭川市にある木工メーカーcosine(コサイン)が、「本の置き場を、人から離れた場所にある知の砦と捉える」というコンセプトのもとつくった城壁みたいなブックエンド。

無垢材を複雑な形状で削り、ウネウネとした山の稜線のような幾何学な模様を作り出しています。ブックエンドとしてだけでなく、インテリアオブジェとしても良いですね。

メーカーのcosine(コサイン)は木材を熟知したブランドで、あの老舗家具メーカー、カンディハウスの職人さんが独立してつくりました。

木工を生業にするメーカーは数あれど、このような複雑な形状の木製ブックエンドはこの商品だけです。

カール事務器 伸縮できるブックエンド(せいとん ブックエンド)

最後に紹介するのは、「伸縮できるブックエンド」です。90年以上の歴史をもつカール事務機が販売しています。

10.5cmから35cmまで伸縮ができ、デスクや収納の量に応じて自由にサイズを変えられるのが最大の魅力です。とても優れたプロダクトデザインであり、まさに「形態は機能に従う」そのもの。

この商品が出てから、よく似た模倣品が市場にたくさん現れました。苦々しい気持ちですが、グッドデザインはすぐパクられるものなんですよね。

Amazonのブックエンド・本立てカテゴリでも1位でした。価格も安いですし、これは売れるに決まってる!という大ヒット商品です。

人とかぶるかもしれませんが、名作かつ安いので買って損なし。「ほんとうに一生使いたいもの」が見つかるまでのつなぎでもアリかもですね。

【まとめ】デザインだけで選んでもいい

机の上の小さな本棚。デザインの良いブックエンドの名作たち12選

デザインの良い、机上の名作本棚を12種類ご紹介しました。

ブックエンドの機能は実はあまりなく、極論を言うと重くて平らなものであれば良いとも言えます。重しみたいなものですね。

つまり機能が少ない。逆を返せば、

機能が少ないからこそ、デザインだけで選べる

というメリットがあるんです。

私はデザインが好きですが、実はデザイン「だけ」で選べるモノは意外に少ないです。デザインはいいけど座り心地が悪いイスとか、かっこいいけど使い勝手の悪いドライヤーとか。

本を押さえて倒れないようにする、という原始的な機能だからこそ100%デザインで選んでも良いんです。ぜひお気に入りのデザインのものを探してみてください。

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この記事を書いた人

家具のコーディネートを中心としたインテリアコーディネーター・スタイリストをしています。ジャンル問わず家具やインテリアを好み、民芸品や器、デザイン家電や植物などにも興味があります。
だいたい家にいますが、たき火は好きです。夢は、庭の広い古民家を買って、本を読みながらたき火をして過ごすこと。旅行も好きですが半径5メートルで世界が完結すればそれでもまた良し。

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