京都のお線香ブランド「薫玉堂」には魅力的なお線香がたくさんあります。どれも良い香りなのですが、中でも私のイチオシは老山白檀(ろうざんびゃくだん)です。
私は以前はお線香を焚く趣味がありませんでしたが、この老山白檀がきっかけでお線香が好きになり、ひいては和室での暮らしに憧れを持つきっかけにまでなった、最高のお線香だと思っています。
今回の記事では
- 薫玉堂の老山白檀の魅力
- お線香をより楽しめるグッズ
について書いていきたいと思います。
お線香好きにも、アロマ好きにも、インドアライフ好きにもおすすめの記事です。どうか最後までご覧ください。
老山白檀(ろうざんびゃくだん)とは何か?
キングオブ白檀
そもそも、老山白檀(ろうざんびゃくだん)は、白檀(びゃくだん)の最高級品質のもの。
白檀はインドネシアやオーストラリア、ニュージーランドやハワイなどの太平洋の様々な初頭にて産出されますが、そのなかでも良質とされる白檀はインド産のものです。
さらにそのインド産の中でも、カルタナカやマイソール産のものだけが「老山白檀」と呼ばれます。つまり、
白檀の中の一握りしか名乗ることのできない
特別な名称なんです。
白檀は英語で言うとsandal wood(サンダルウッド)、インドではchandan(チャンダン)と呼ばれ、お線香や香木などでよく使用されている木です。
サンダルウッドはアロマオイルで、チャンダンはHEMのお香で聞いたことがあるのではないでしょうか。
ほかの白檀と全然違う
白檀は甘くスパイシーで、ウッディ感のある非常に深みのある香り。まるでお寺にいるかのような、背筋がぐっと伸びる品の良さを感じます。
白檀と名が付いて販売されているお香は多いですが、ここまで良い香りのものは本当に少ない。それは、産地によっては白檀の品質が低く、香りが弱いものがあるからです。
白檀というネーミングがひとつのジャンルになっているため、たくさんのお香(つまり、品質が良いものにも悪いものにも)に使われてしまっているんですよね。
私自身も、ほかの白檀を何度も試したことがありますが、薫玉堂の老山白檀の香りを初めて嗅いだとき、本当に素晴らしい香りで感覚が大きく変わりました。
言葉を選ばずに言わせてもらえるなら
ほかのブランドの白檀とはレベルがぜんぜん違う…!
と感じたのです。
なので、ほかのブランドの白檀がイマイチ合わないな、と言う方にこそぜひ試してほしいです。
お線香を自由に楽しもう
仏教では瞑想をするときに白檀が使われることがあり、神聖な樹木と呼ばれています。白檀を使って仏像やお守り、ブレスレット、扇子などの工芸品や装飾品などを作ることも多いです。
また、仏教ではお香を炊くことで供養するという風習があります。お釈迦様を荼毘に付すときに用いたのもこの白檀だったようです。
そんなことから、これまでお線香を仏具の一種のようなものだと思っていました。場を清めるために形式的に焚くもので、香りを楽しむものではない、と。
しかし以前お寺で伺ったのは「お線香は自由に楽しんでいいんです」という言葉でした。仏教では神聖視されていても、もっとカジュアルに楽しんで良いんだ、と印象に感じた出来事でした。
また余談ですが、白檀の木は育成が非常に難しく日本では自生できません。唯一、東京大学に付属する小石川植物園で育てられているようです。私も見たことがないのですが、ぜひ見てみたいですね。
どんな時に老山白檀を焚いているか
私は好きな香りなので、わりといつも焚いていますが、お香を焚くおすすめのタイミングは下記のシチュエーションです。
- 寝る前の時間
- 落ち着きたいとき
- 瞑想をするとき
白檀の香りはリラックスできる香りなので、寝る前の時間やリラックスしたいときがおすすめ。
寝る前に焚くと寝つきが良くなり、深く眠れる作用があります。またリラックスできる香りのため、気持ちを落ち着かせるこができ、瞑想をする時にも良いですね。
瞑想のスタイルには、数分から数時間までの様々なスタイルがありますが、私の場合は、
お線香に火を灯して、燃え尽きるまで瞑想すること
を習慣にしています。
薫玉堂のお線香の燃焼時間はだいたい25~30分ほど。この時間中は何も考えず、ひたすら「無」になるべく心を落ち着かせています。
まだまだ雑念だらけの瞑想習慣ですが、心が落ち着き背筋がシャンと伸びる感覚があります。瞑想の初心者にも、このくらいの時間はちょうど良いかもしれませんね。
お線香のたしなみに、あるとより良いグッズ
本当に私がおすすめの老山白檀、ほんの少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
合わせてこの項目では、お線香とともに一緒に合ったほうが良いものをご紹介させていただきますね。
お線香立て
まず、お香立てはあったほうがいいですね。別になんでもいいといえばいいものなのですが、やはり見た目の良いものがおすすめです。
私はインテリアコーディネーターという仕事柄、出しっぱなしにしておけるデザインをおすすめしたいです。
けしてお安い価格ではありませんが、長く使うことを考えて、本当に気に入ったものか見た目がシンプルで高級感のあるものを選べば失敗しないです。
これは私の感覚ですが、
単純な道具こそ、こだわりを持つべき
だと考えています。単純な道具とは、用途がごく限られたもの。
小銭をいれる「だけ」の小銭入れや、ペンを立てる「だけ」のペン立て。こういった物は用途が限られている分、長く使うことが多いのです。
兼用できるようなポーチは複数個持ちますが、小銭入れは1個しか持たない…だからこそこだわりたい。みたいな感じでしょうか。
線香収納ケース
薫玉堂の老山白檀は桐の箱に入っていて、このままでも充分高級感があるのですが、木製のお線香収納ケースがあると、よりグッと締まります。
ワインをデキャンタに入れるとか葉巻をシガレットケースに入れるように、専用の道具を持つということは、こだわりの部分が強いですが、あるとないとでは感覚が大きく違います。
特にこの老山白檀は線香自体の香りも立つので、ケースを開けたときにフワッと香る白檀の香りが本当にうっとりします。蓋を開け、線香に火をつけて静かな時間を過ごす。この一連の時間を楽しんでほしいです。
もともとの桐箱は見た目が悪いわけではないのですが、フタの開け閉めがやや手間なのでちょっとだけモタつくのが難点なんです。商品のパッケージなので仕方ないですが。
薫玉堂のお線香は、おおよそ13.5cmです。この長さが入るものをお探しください!
薫玉堂のお香は6寸用のものに入ります
タペストリーや暖簾
意外かもしれませんが、気に入ったタペストリーや暖簾を飾るのもおすすめ。インテリア的な演出効果もありますが、お線香の香りをふんわり付けるのが狙いです。
先ほども上で書いた通り、老山白檀はお寺のような品の良い香りです。この香りが布から空間に漂うのはとても気持ちが良いです。部屋に入るとき、ちょっとハッとしますよ。
お線香の敷居を下げたい
以前の記事の中でも薫玉堂のおすすめお香の記事を書いていますが、私は気軽にお線香を楽しんでほしいと思っています。
思うに、お線香はどうにも敷居が高いと感じる人が多いのではないでしょうか?アロマを楽しむ人は多いのですが、お線香はどうにもカジュアルに楽しむ人は少ない。それがちょっと残念な気持ちなんですよね。
私自身がお線香に興味を持ったのが、薫玉堂の老山白檀との出会いがきっかけでした。それまでは、お線香=シブいものという考えがあったのにも関わらず、こんなにお線香は良いものなのか、と驚きました。
だからこそ、そんな食わず嫌いみたいな方にこそ薫玉堂の老山白檀をおすすめしたいです。
ただただ、お線香をプッシュする記事になってしまいましたが、ぜひ皆様のインテリアライフの参考になれば幸いです。
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[…] ついに出会ったお線香『薫玉堂・老山白檀』が最高過ぎる […]