この冬にコロナのSX-CE280Y(クラシックブラック)を購入しました。冬の間数か月間使用しましたが、かなり満足しています。
石油ストーブは暖房器具には留まらず、防災用品としても活躍します。私は今のところ暖房器具としてしか使っていませんが、備えておくことで安心感も感じています。
この記事では、SX-CE280Yの購入を迷われている方へ向けて、私が購入することになったきっかけや、おすすめのポイントを書いてみたいと思います。
- SX-CE280Yを購入した理由
- SX-CE280Yのおすすめポイント
- SX-CE280Yはどこで買うのがお得?
- SX-CE280Yと一緒に買ったほうが良いものはなに?
先に言っておきますと、SX-CE280Yのデメリットは
ストーブ本体の価格が高いこと、だけ
だと私は感じました。
機能面やデザイン面での不満は全然ないけれど、価格がちょっと高いなぁと。
同等の機能のものが5,000円以上安い価格で存在するのに、なぜ私はこれを買うんだ…と葛藤もしましたが、石油ストーブはかなり長く使えるものなので、購入時のコストはまぁ我慢できました。
長く使って元がとれる程度の金額差なので、価格のことはいったん忘れましょう。
私がコロナSX-CE280Yを購入した理由
インテリアとしてかなり使いやすい
SX-CE280Y(K)を購入した一番の理由は、そのインテリアの汎用性です。デザインの良さと、置く場所を選ばない汎用性に惹かれました。
石油ストーブは、どうしてもレトロ感が強いデザインのものが多いです。私は素朴で古い配色のものもアジがあって好きですが、現代インテリアの雰囲気には少しだけ合わせにくいんです。
コンセント電源タイプのファンヒーターはデザインのバリエーションが多いですが、石油ストーブはあまり変わり映えしないデザインが多いですよね。私もなかなかインテリアには合わせにくいなぁと数年間悩んでいました。
そんな中、レトロデザインの中でも気に入ったデザインはいくつかあり、やっぱり惹かれたのはアラジンストーブ。
もはや説明が不要な、レトロかっこいストーブの代表格ですね。
アラジンストーブは文句なしにデザインが良いですし、日本国内で作られているのもかなり心惹かれるポイントでした。(ヴィンテージのものはイギリス製もあります)
しかしアラジンストーブは対流型のストーブ。対流型ストーブは丸い形状で全方向を温めるため、壁から離した位置に置く必要があります。具体的に言うと壁から50cm以上離す必要があります。
部屋が狭い場合は、ベッドやデスクなどがスペースを取っているためなかなか置くスペースを捻出できません。また、置けたとしても動線上にストーブが設置されていたりすると、通行するときに気を使うのもデメリットです。
私は引っ越しが多く狭い部屋に住むこともあり、対流型のアラジンストーブを買ってしまうとインテリア的に満足できても置く場所には困るかもしれないというのが、唯一のネックでした。(アラジンストーブがかなりカッコいいのは重々分かるんです…!)
しかし、コロナSX-CE280Yは反射型のため、部屋の壁付近に置くことができます。インテリアの自由度を保つために、『反射型のタイプ』を購入するというのは重要なポイントでした。
つまり…
部屋の雰囲気にも合わせやすくて、置く場所を選ばない
という理由からSX-CE280Yを選んだのです。
キャンプや災害時の備えが欲しかった
電源を必要としないので、キャンプや外遊びでも使えるというのも購入の決め手になりました。キャンプといっても私はまだまだビギナーで行くのは年に2~3回程度ですが、夏でも標高の高いところだと寒い時間帯もあり、わざわざ火をおこさずに暖をとりたいと考えると、石油ストーブが適していると思いました。
また、実は私は東日本大震災当時に宮城県に住んでいて、1ヶ月近い停電生活を送りました。そんな経験から、電気が止まっていても使える暖房器具もずっと欲しいと考えていました。震災が起こらなければいいのはもちろんですが、いざというときの備えとしては、ファンヒーターより石油ストーブだよなぁと。
電気なしでも使えるし、やかんを置いて湯を沸かしたりすることも可能なため、短期間ではあるもののライフラインの代わりとして使えるんです。お湯を沸かしてカップ麺を食べたり、お茶を飲んで身体を温めたり、いざというときの安心感になると言う気持ちは私自身が震災を経験したからこそ生まれた感情だったのかもしれません。
当然ながらオフシーズンはずっとしまっておくことになるでしょうが、やっぱりあると心強いです。
故障が少なく長く使える
石油ストーブは電子制御をしていないため、石油だけで動きます。構成されている部品が最小限のため壊れる要素が少なく、寿命が長い傾向にあります。
また、故障したとしても国産のコロナ製であるため、これからのアフターサービスでも安心感がありました。
事実、先ほど挙げたアラジンの石油ストーブは50年前のヴィンテージが今でも流通しています。芯やパーツの交換は必要ですが、部品が無くなることは少なく購入してからも長く使えます。それに対し電気ファンヒーターのヴィンテージは見たことがありません。
「アラジンは人気だから」という理由もあるでしょうが、やはり石油ストーブの構造が単純だからこそメンテナンスもしやすくて長期間使いやすいのは確かです。
これはどんなことにでも言えることですが、構造が単純なものであればあるほど壊れにくく、修理が容易です。
また、デザインの面で見ても
単純な構造のものほど美しい
と、私は思っています。機能が増せば増すほど、デザインとしての複雑さも増します。いろいろなことができる物ほど、どうしてもデザインの洗練度は低くなります。(たぶん、だいたいのモノがそうです)
例えるなら
単色のボールペンよりも美しい4色ボールペンはない
みたいな感じでしょうか。(例外的にとてもかっこいい4色ボールペンはありますが)
買ってから感じた、SX-CE280Yのおすすめポイント
とにかくデザインが良い
オールブラックのデザインが素敵すぎます。覆板(下の金属板)も黒いし、扉のメッシュガードも黒い。表面の文字盤の色もブラックを基調に作られているため、高級感があります。
やっぱり強くお勧めしたいのはこの真っ黒な佇まいです。ストーブは燃焼時に赤く燃えますが、この赤と黒のコントラストが美しい。電気を消して、炎がじわじわと燃えているのを見るのが至福の時間です。
コロナのロゴがクラシックなのも良いです。小さなことですが、こういった積み重ねが所有する満足度を高まりますよね。
メッシュガードもまっすぐなタイプではなく、このあみあみ型のほうがデザインが良い。とにかく、メーカーがいちばんこだわっているのがデザインなのは間違いありません。
コロナ公式のキャッチコピーである
自分だけのスタイル、
SX-CE280Yの公式サイトより引用させていただきました
あたたかさにヴィンテージを。
も、いい。「あたたかさにヴィンテージを」のコピー自体もなんかクラシックでアジがあるなぁ、という感じです。
火を見ていると落ち着く
私はたき火が趣味なのですが、火を見ているととても落ち着きます。子供のころ、火をじっと見てしまうことがありませんでしたか?そんな感じでずっと眺めていても飽きません。
これは炎に備わっている「1/fゆらぎ」にあります。石油ストーブのゆらゆら揺れる炎でもたき火と同様の効果があり、リラックスできる効果があるようです。ろうそくの炎も、ゆらゆら揺れるからこそ心地よいのです。
また、風の出る電気ファンヒーターとは異なり音が静か(ほぼ無音)なので気が散らず、映画とかを見てても気が散らず良いんですよ。テレビや映画、読書との相性が一番良いのは石油ストーブなのは間違いありません。
使う場所を選ばない
先ほども書きましたが、反射式のストーブのため壁の近くに置くことができます。具体的には壁から20cm離せばOKです。これは狭い部屋にとってはかなりポイントが高いです。インテリアとしての自由度が高くなるため、家具の配置に困ることが少ないです。
また、石油ストーブは電源がないため家の中でも自由に持ち運びができます。例えば私も玄関先でキャンプ道具の手入れや靴磨きをしたりすることがありますが、そのときは近くにストーブを移動して暖を取りながら作業します。コンセントが入っているファンヒーターだと面倒なのでこうはいきませんよね。あとは、車庫などで車のメンテナンスをしたりときにも使えそうですね。
サイズもコンパクト。商品名が『ポータブル 石油ストーブ Classic Black SX-CE280Y(K)』となっている通り、ポータブル(携帯用)を想定した用途やサイズ感なのでしょうか。(ポータブルというにはやや大きい気もしますが、それでも小さい!)
置く場所を選ばず、簡単に移動できる。これがいろいろな面で使いやすいのはとても嬉しいポイントでした。
強さが調整できる
これ、当たり前じゃないの?と思う方が多いでしょうが、実は強弱が調整できない石油ストーブもあるんです。ハンドルのところに調節範囲が表記されていますが、これが芯の出る長さを調節して炎の強さを変えることができる機能です。
お部屋がある程度温まったら火を小さくして省エネモードにできるため、燃料を無駄なく使うことができます。SX-CE280Yの場合は、木造8畳までの対応となっていますが、もう少し狭い部屋で使っても火を調整しながら快適に使うことができます。
石油ストーブは電子制御しておらず、部屋の温度に合わせて自動でエコモードに切り替えることができないので、調整できるタイプのものを買って本当に満足しました。
暖かく、部屋が乾燥しない
エアコンをメインに使っていると部屋が乾燥しがちです。私も冬はよく喉が痛くなりますが、石油ストーブをメインにしてからは部屋が乾燥しなくなりました。(やかんを乗せるとさらに加湿機能がアップ)
またエアコンよりも体が温まり、寝る前に点けているとベッドに入ってもポカポカしてあまり寒くないのも良かったです。エアコンでは、どうしても寝る前に布団に入った時に足先は冷えて寒かったんですよね。
また、石油ストーブは風が出ないので、ホコリを巻き上げたりもしないのもメリットでした。寝室で使う場合は特に、この「ほこり巻き上げない」機能は重要です。
SX-CE280Y(K)はどこで買うのがお得?
SX-CE280Yは、下記の3つのショップでしか買えません。
- 楽天市場 コロナ公式ストア
- コロナ公式オンラインショップ
- JREモール コロナ公式ストア
SX-CE280Yは、Amazonや電気屋さんなどの実店舗で購入することができません…。かんたんに言うとコロナ公式のストア関連だけでしか買えません。
公式オンラインショップではポイントがつかないため、楽天市場かJREモールで購入するのが良いと思います。特に楽天はポイントの使い道が多いため楽天のコロナ公式ストアで買うのがおすすめですね。
楽天市場での購入がお得でおススメ
一緒に買ったほうが良いもの
家で使うなら
やかん
やっぱり、加湿のためにもやかんがあるといいですね。インテリアのことも考えると、同じ色のブラックでワントーン合わせするか、オレンジとかレッドなどの差し色でアクセントカラーを楽しむのが良いと思います。
これもオールブラックのSX-CE280Yだから楽しめる面白さですね。
ここでしか売ってないブラックカラー
アクセントに素敵なカラー
湯たんぽ
真冬に使うなら、金属製の湯たんぽも一緒に買うことをおすすめします。金属製の湯たんぽは、そのまま直火やストーブにかけることができます。寝る前に水を入れて加湿しながら、温めた湯たんぽを布団に入れて使うのが本当に至福です。これこそ冬の楽しみなのです。
キャンプに行くなら
ストーブケース
キャンプに使うのであれば、合わせて持ち運びのケースを買うことをおすすめします。
購入時の段ボールに入れて使って持ち運んでも良いですが、毎回出し入れするのは面倒ですし、段ボールは大きくてかさばるので車によっては入らなくなってしまう可能性があります。
運びやすいケースがあれば、そのまま家の収納庫にしまっても取り出しやすいですよね。
この、コロナSX-CE280Yはサイズが高さ510×幅452×奥行324㎜です。幅と奥行きは一般的なサイズですが、高さがやや高いので適応ケースの数はあまり多くありませんのでご注意くださいね。
灯油持ち運びボトル
同様にキャンプで使う場合は、灯油を本体に入れたまま運ぶと漏れてしまうことがあるので密閉型のケースで運ぶと良いですね。このSX-CE280Yはタンクが4リットルなので、満タンに入れると14時間~18時間くらいは持ちます。
なので、5リットルのボトルがあれば十分でしょう。キャンプライフが快適になります。
まとめ・石油ストーブはデザインだけで選んでヨシ
インテリア好きにとって、暖房器具や家電選びは迷ってしまうものだと思います。デザインはいいけど機能がイマイチ、とか、機能はいいんだけど大きすぎる、とか。
ですが、こと石油ストーブに関しては「性能としては今後もあまり変わらない」と言えるんです。
なぜなら、石油ストーブは電気エネルギーで動いていないため
灯油が燃焼する量=暖房の出力
なのです。この計算式は一定のため、30年前の石油ストーブと比べても暖房の出力自体は変わっていません。
つまり石油ストーブは「デザインだけで選んでも問題なし」とも言えますし、このコロナSX-CE280Yも、ある意味ひとつの完成系と言えます。
各メーカーはしのぎを削って新しい機能を付け加えています。(例えばコロナで言うと「よごれま栓」とか)しかし、暖房性能の面ではもう行きつくところまで到達しているんですよね。
そう思うと、家電購入時にありがちな悩みである
「来年はもっといい機能のものが発売するかも…」「じゃあ、いつ買えばいいんだ…」
と心配しなくて済むんです。私はこの部分が後押しになって、購入に踏み切ることができました。
2024年現在、SX-CE280Yクラシックブラックは、今の私のナンバーワン石油ストーブです。インテリアやデザイン、キャンプ好きには本当におすすめですよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント